三界幻想紀/移行版 -在澤魔王裏日誌-

金沢に棲息する海月型魔王の裏日誌が移行したものとも解釈出来ます

物語

2011年03月31日
中学生生活最後の日。
この日を過ぎたら、俺は法定上中学生から高専生になる。
そしてそんな日も後もうちょいで終わる。
午後11時59分59秒を過ぎれば、3年間の中学生としての生活を終える事となる。


流石に今は高専に合格してそこに行く日を待つばかりとなった者となったが、
今まで皆さんに去年の6月から今日に至るまでの事を話してもいなかった。
そこで、今から去年の6月から今日までの高専と絡んだ事を話そうと思う。


2010年6月20日
この日俺は全てのWeb上での活動,作曲活動,「手悟群 翔」としての全ての活動の休止を発表した。
理由は「学力不足」または「受験に向けての学力向上」,「自己のリセット」。
確かにこの時は色々と辛かったし、何よりここでの活動を休止する事はもっと辛かった。
でもそうしなければ、今はどうなっていたのだろうか。
あの時の俺にしてみれば苦渋の決断だったけど、それが未来に繋がったんだと思う。


2010年7月27日
学校に国立高専の体験入学の知らせが出ていたのでそれに申し込み、実際に参る。
そこで俺は、「高専」の魅力を知る事になる。
広大なキャンパスに魅力的な施設...。
そしてそれが、俺が高専を選ぶにあたって最も大きな理由となる。


2010年11月11日から幾日
「第一回統一テスト」の結果が返される。
その結果、推薦で入るのは難しいと判定される。


2010年12月22日
推薦委員会にて推薦を申し込んだ結果、
無事に国立高専の推薦許可をもらう。


2011年01月22日
国立高専 推薦による選抜
内容は面接と口頭試問。
面接において「貴方は『システム』をどう思うか」と言う質問に答えられなかった。


2011年01月27日?
推薦に落選してしまった。
悔しかったし、何より嘆きたかった。
だけど無理だった。
出来る状況じゃ無かった。
本当は嘆きたかったけど……。
まるで曇天の様に変な気分だった。


2011年02月20日
国立高専 学力による選抜
全体的に難しい様でそうでもない感じだった。
そして、全ての受験が終了した。


2011年02月23日
国立高専結果発表
第一志望(情報系):不合格
第二志望(電気系):合格
悩みに悩んだ末、第二志望への進学を決定。


2011年03月12日
中学校卒業


2011年03月31日
現在




この様に、様々な苦労を重ねてここまで来た。
途中、色々な事を我慢しなければならなかった。
ぶちまけたい不満も、主張も、質問も、欲望も…。
結果としては本当に行きたい学科に行く事は叶わなかったけど、
「行きたい高専」には行けた。
まぁ、今でも心残りはあるのだけれどね。


何はともあれ、全て終わったし始まった。
そして中学生としての壮絶だった役目と生活は今日の最後の瞬間を以って終わる。
その後は新たに高専生としての俺が、覚醒する。
「夜明けの時は、じき終わり 目覚めの朝がじきに来る」
この「漲節」の詩と共に、俺は新たな生を受ける。


次は後輩達が俺達が通った道を行くのか……。
ありふれた事だって事は解ってるんだけれど、やっぱり何か不思議な気分だ。
後輩達はこれから先、どんな情景を見るのかな。
とにかく、言える言葉は「頑張るんだよ。精一杯にね。」



さてと。これで一つの物語はお終い。
そしてこの三年間を生きた俺達に、
「お疲れ様。」