三界幻想紀/移行版 -在澤魔王裏日誌-

金沢に棲息する海月型魔王の裏日誌が移行したものとも解釈出来ます

見よ、此れが金沢の「姿」だ。



しんしん雪が降っていた。

只今日は、いつもと違った。

否、「例年の様」に、戻ったのかもしれない。

今日は、去年よりも、とても多く雪が積もったんだ。

でも、昔だったら、本当は、此れが金沢の「日常」だったんだよね。

だから今日は、金沢の景観が、「いつもの様」に、還ったのも同然なんだ。

暗くなる街の路地。

時に厳しく、そして柔らかいかの如く優しく、雪が舞い落ちる。

そして、こんな寒い中に居たら、

カレーやシチュー、鴨鍋等、暖かい物が食べたくなって来た。

今日の夕飯は、何かな。

と、そんな妄想をしながら、雪降る路地を、スノトレ履いた足で、歩んで行く。

しんしん雪が降っている。

まるで一面が、銀の絨毯みたいだ。

あぁ、もしも朝日が出るのなら、

明日の朝は、きっと、

銀の世界が一面に広がるんだろうなぁ。

そんな想像をしながら、雪降る街を、様々な想いを抱えて、進んで行く。

金沢の景色は、久しぶりの懐かしさだった。

明日は、どんな景色なんだろう。

あ、「ただいま。」


と、この詩の様に、金沢はガチで雪まみれだったんよ。